日経225オプションでの利益がでたら確定申告が必要
利益が一定の基準を超えた場合は確定申告が必要ですが、損失が出た場合でも確定申告しておくことをお勧めします。 日経先物やオプションで損して二度と取引しない・その外にもFXや商品先物などの取引はしないという人は別ですが。理由は翌年日経先物やオプションだけでなく、FXなどの取引で利益が出た場合、過去3年遡って損益通算できるからです。 例えば今年30万円損失がでて、翌年50万利益がでたとしましょう。 今年確定申告しなかった場合は翌年の利益50万円すべてが所得税対象となりますが、確定申告しておいた場合は今年の30万円と翌年の50万円を損益通算して20万円が所得税対象となります。 単純に計算すると翌年に収める税金は確定申告しない場合は10万円で確定申告した場合は0円で10万円の差がでます。
ポイント
- 所得は雑所得として申告分離課税となります。
- 税率は年間通算所得(収入-手数料-手数料消費税-必要経費)に対して所得税15%、住民税5%となります。
- (※2013年~2037年は、所得税に2.1%復興特別所得税が課されるため、期間中の税率は20.315%)
- ※但し、繰越損失がある場合は通算収益から繰越損失を差し引いた額に対して税金がかかります。
- 必要経費で認められたもの
- 取引を学ぶために購入した書籍代
- 取引を学ぶために参加したセミナー代
- パソコン購入費
- 無線ルーター購入費
- 通信費(固定回線)
- 通信費(スマホもしくはガラケーの通信費)
- 家賃
- 取引のために借り入れした資金に対する金利・手数料
- 損失がでたら翌年以降3年間繰り越せます。
- 株式の売却損益との通算はできません。
- 一部の為替証拠金取引の損益との通算が可能です。
確定申告書を作成する
確定申告書は国税庁のホームページで作成できます。 その場合、すべてのデータが連携するので取引内容を登録することにより必要な書類が完成します。確定申告書は管轄の税務署に提出します。
提出は3つの方法があります。
- 税務署に直接持って行く。
- 税務署に郵送で送る。
- e-taxを使って電子申告する。(確申告書作成時に書類で申告するかe-taxで申告するかを選択します)
e-taxで申告するには
- 国税庁のホームページからe-taxソフトをダウンロードします。
- ICカードリーダー・ライターを購入します。
<作成する書類>
- 申告書B(税務署で入手できます)
- 分離課税用申告書(税務署で入手できます)
- 先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書(税務署で入手できます)
<必要となる書類>
- 給与所得の源泉徴収票(勤務している会社)
- 先物およびオプション取引明細
- 証券会社発行
- ホームページで閲覧できる取引履歴
<作成ステップ>
- 確定申告書は国税庁のホームページで作成できます。 その場合、すべてのデータが連携するので取引内容を登録することにより必要な書類が完成します。
- 氏名・住所等、基本情報を入力します。
- 家族構成など基礎控除に関する情報を登録します。
- 会社員の方は源泉徴収表の内容を登録します。
- 先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書に取引内容を書き込む。
※取引が多い場合は証券会社の取引報告書を添付することで省略できますので、一旦、税務署に相談することをお勧めします。
管理人は取引明細は別紙で提出しました。
- 計算明細書で算出した収入と所得の合計を分離課税用の申告書に記入する。
- すべての入力が終わったら保存します。
- e-taxで申告しない場合は、確定申告書を印刷します。